カタチとチカラ2 ~宇宙と人

宇宙創造前回のつづきです。

「なぜ、宇宙は完全な自分を捨ててまで、世界を、人を創ったのか?」
言い換えれば、これは人類最大のテーマでもある・・・
「人は、何のために存在しているのか?」という問いです。

答えは、、、正直に言えば、わかりようがありません。

宇宙そのものにならないかぎり、
本当の答えにたどり着けるはずがないのです。

でも、ここで終わってしまっては、おもしろくありません。
宇宙は、せっかく私たちに思考する頭と、感じる心を与えてくれました。
ならば、わからないなりに、考えてみましょう。

内なる宇宙を昇り「悟り」を求めた人々や、
最先端の素粒子物理学や統一理論に挑む科学者たち・・・
この問いに挑んできた先人たちの叡智にも、耳を傾けながら。

では、

……

宇宙は、ずっと「点」でした。

「点」の宇宙は、
すねてがあり、すべてがない状態。
存在し、同時に、存在していない状態。

この世界ではありえない矛盾がひとつに融合した、
完全無欠の世界です。

でも、そんな完璧な宇宙にも、ひとつだけ「ないもの」がありました。
それは・・・「完璧じゃない世界」です。

「完璧な私は、
完璧じゃない世界を持たないという一点で、
本当に完璧なのだろうか?」

「私は、何者なのだろう?」

その問いが生まれた瞬間に、
宇宙の「点」は崩れはじめました。

そして、その瞬間に、「点」の完全性が崩れはじめました。

「不完全性」が、次の「不完全性」を呼び、
その連鎖の果てに、私たちのこの世界が誕生しました。

やがて、宇宙は「人」を創ります。
それは、問いを持ち、問いを探し、問いを生きる存在。

宇宙は、自分のなかに「?」を抱いた。
その「?」の答えを見つけるために、
唯一欠けていた「不完全な世界」を創り、
そこに、自らの分身である「人」を置いたのです。

つまり、人間とは、宇宙が自分を知るために創った「問いの器」です。

宇宙は、自分を理解するために、
世界を創り、
人を創ったのです。

 

つづく

カタチとチカラ3 ~宇宙と人

カタチとチカラ4 ~本当は誰でも魔法陣を活用している

カタチとチカラ5 ~トーラス循環は根本原理

カタチとチカラ1 ~宇宙と人