宇宙の始まりは、ひとつの「点」でした。
それがやがて「円」となり、「線」となり、
「3角」、「4角」、「立体」とへと変化しながら
自分を拡げ、世界を編み出していきました。
すべてが合一していた「点」の宇宙。
そこは、空間も時間もすべてが一つひとつ。
すべてが一つであり、一つがすべて。
完璧な調和に満ちた、始まりの世界です。
けれど宇宙は、その完全なを手放し、
あえて「自分の一部に制限を設ける」ことを選びました。
「拡げる」というより「制限する」
それが、宇宙創造のはじまりです。
完璧だった自らの力を、少しずつ削ぎ落としながら、
宇宙はエネルギーの階層を降りていきます。
光が影へ、永遠が時間へ、無限が境界へと、
エネルギーを下げに下げて、やがて世界が生まれました。
時間や空間という、明確な制限をもったこの現実世界。
そのなかで、宇宙は「人」という存在を生み出します。
人間とは、
宇宙が自らに制限をかけ続けてたどり着いた、最も不完全なかたちの自分。
けれどそれは、だからこそ、宇宙そのものの分身でもあるのです。
では、宇宙はなぜ、
わざわざ完全を手放し、不完全な「人」という存在を創ったのでしょう。。。
つづく
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